親はたいてい、勉強を積極的に良くやり、成績がよくてきっちりと言うことを聞く子どもには「良い子」、それに反し、ろくすっぽ勉強もせず成績も悪く「出る杭」タイプの子どもには「悪い子」というレッテルをはってしまいがちです。
ところが、世の中の偉人と言われる人は、後者であることが少なくありません。前出のアルバート・アインシュタイン、ガリレオ、モーツァルト、ライト兄弟、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ジョン・レノン、J・F・ケネディ、トーマス・エジソン、坂本龍馬…などは、ADHDだったのではないかと言われています。(参考・「ひらめきすぎる人々」ロクスケ著、VOICE刊)
ADHDとは、Attention Deficit Hyperactivity Disorder(注意欠如多動性障害)の頭文字で、不注意、衝動的、落ち着きがないという三つの主な症状を持つ子どものことをいいます。
このようなタイプであった偉人達の幼少期から少年期の日常生活は、相当大変なものだっであろうと想像できます。優等生にはほど遠い状況だったでしょう。
しかし、このような型にはまらない人達が異彩を放ってくれるお陰で、世の中は成り立っていくことが出来るのです。先日、ノーベル賞を受賞した田中耕一氏も自分の好きなことに熱中する事が一番大切だと言っています。
まずは、子どもの個性や「夢中になれること」を尊重し、他の子や兄弟と比較するのではなく、その子が独自に持つ可能性を引き出してあげる事が大事なのです。
世界の大発明王トーマス・エジソンは小学校にもついていけず母親から教育を受けました。彼の好奇心や向学心はむしろ学校に行かないことでのびのびと育てられました。エジソンの母親は、エジソンが実験でどんな危険な失敗をしようとも、エジソンの実験をやめさせようとせず、エジソンの能力を開花させました。
のちにエジソンはこう言っています。「今日の私があるのは、ひとえに母のお陰であります。母は、私の心を理解し、私の好きなようにのびのびと勉強させてくれました」
私たちも、すべて好きなようにさせる事が出来なくても、まず子どもの個性や、気持ちを理解することが大事なのです。
エジソンの母親は一見、親ばかだったように言われています。エジソンがどんなに失敗してもこの子は天才だといい続け、エジソンを「信頼」し続けました。
このエジソンの例にもあるように子どもは、「信頼」されつづけると、どんどん力を発揮していきます。
親であれば誰でも子どもの行動や将来について不安や心配が出てきます。しかし「心配、心配」となんでも手を貸してしまうと、子どもは自分から行動することが少なくなります。その結果、自ら行動し、成功したことによって自信を得るという機会も少なくなってしまいます。
また、他の誰かと比べられることも、その子の「自分を信じる力」をくじいてしまいます。かえって卑下する心を育ててしまうことになります。
子どもが何かにチャレンジしている時は、決して誰かと比べたりせずに、その子の個性を認め、可能性を「信頼」してあげましょう。それを続けていくと子どもはその「信頼」に必ず応えてくれるはずです。 |